ヴェネツィア-----滅びゆく街

まずはヴェネツィア

ベネチア・ベニスとも

ベネチアは御存じのように干潟に莫大な杭を打ち込んでその上に作られた自治都市。

かつて、よそ者が攻めてきたときにルートを知らない船はことごとく座礁したとか・・・・

ベネチア内に大きな道は無く、車が通れる道はないし自転車も禁止

交通手段は舟かもしくは歩くかしかありません。

本島の面積は5平方km。端から端まで歩いて一時間くらいです。

現在はイタリア本土から橋が架かっていて、ベネチア入口のサンタ・ルチーアまでは電車や車で行くことができるけど、そこから本島内の移動は必ず海上バスか海上タクシーを使うことになります。

海上バスには24時間券・48時間券・72時間券というのがあって、それを買うのが一番便利。ベネチアの一番の繁華街のサンマルコ広場まで約30分で行くことが出来ます。

サンタ・ルーチアの港には日本では見たことが無いような巨大客船が数隻とまっていて驚きます。階数を数えるだけでも14階はあったように感じました。

さて、ベネチアは水の都としても有名で、地中海(アドリア海)に面した明るいイメージがあるかもしれません。

しかし、実際には老朽化した杭の上に有って沈みつつある街でもあります。

サンマルコ広場は毎年大潮の日に海に沈んでしまいます。

水は決してきれいではないので、浸水したお店とか元に戻すのは大変だと思いますね。

そうじゃなくても沈んで行ってるのに、地球温暖化が進んで海面が上昇すると、一番に滅んでしまう街でしょう。

そして一方、この街は高級娼婦の街としても古くから知られていて、一夜の恋の街でもあります。

また、仮面舞踏会の発祥の地でもあり、お土産物屋には仮面が一杯です。

ベネチアは中世の過去のいろいろな意味での繁栄、そして現在は滅んでいく街なのです

写真右端がサンマルコ広場。塔は時計台で正面がサンマルコ寺院です